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ウィークリーレポート

WEEKLY REPORT
2021/8/2更新

概況 2021年7月26日~7月30日

ドル弱含み、米量的緩和策は年内継続の可能性

ドル・円は弱含み。7月27-28日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で現行の金融緩和策を維持することが全会一致で決まったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が「労働市場の回復は長い道のり」、「失業率は雇用喪失を過小評価している」との見解を表明し、量的緩和策の縮小開始時期は2022年以降になるとの見方が広がった。リスク選好的なドル買い・円売りは縮小し、ドル売りが優勢となった。新型コロナウイルス変異株の感染流行や米国の4-6月期国内総生産(GDP)速報値が市場予想を下回ったことも、ドル買い・円売り縮小の一因となった。

ユーロ・円は下げ渋り。新型コロナウイルス変異株の感染拡大の可能性は消えていないこと、欧州中央銀行(ECB)による大規模な金融緩和策は2022年以降も継続する可能性があることから、ユーロ・円は129円56銭まで下落した。ただ、7月29日発表の4-6月期米GDP速報値は予想を下回ったことから、一時130円56銭まで反発。週末前は130円台前半で推移した。

豪ドル・円は弱含み。新型コロナウイルス変異株の感染拡大を抑えるために、シドニーにおける都市封鎖は4週間延長されることが嫌気された。7-9月期の経済成長率は大幅に鈍化するとの見方が広がり、リスク回避的な豪ドル売り・円買いが観測された。豪ドル・円は80円64銭まで下落し、週末前は主に80円台後半で推移した。

ポンド・円は強含み。一時153円44銭まで戻した。米量的緩和策の早期縮小観測は後退したこと、英国における新型コロナウイルスの新規感染者数は減少していることから、リスク回避的なポンド売り・米ドル買いは縮小。米ドル・円相場は伸び悩んだものの、対円でポンドは底堅い動きを見せた。4-6月期米GDP速報値が予想を下回ったこともポンド買いにつながったようだ。

ランド・円は下げ渋り。週初に7円35銭まで下げたものの、米量的緩和策の早期縮小観測は後退し、米ドル売り・ランド買いの取引がやや活発となったことから、対円レートは反転した。南アフリカ準備銀行(中央銀行)による金利引き上げの可能性は残されていることもランド・円相場を下支えした。一時7円54銭まで反発し、週末前は7円50銭近辺で推移した。


通貨レート表 2021年7月26日~7月30日(週間足)

始値 高値 安値 終値 対前週末比

USドル/円

始値
110.47円
高値
110.58円
安値
109.36円
終値
109.69円
対前週末比
-0.86

ユーロ/円

始値
130.05円
高値
130.56円
安値
129.55円
終値
130.18円
対前週末比
+0.02

英ポンド/円

始値
151.92円
高値
153.44円
安値
151.41円
終値
152.53円
対前週末比
+0.53

豪ドル/円

始値
81.39円
高値
81.52円
安値
80.45円
終値
80.54円
対前週末比
-0.88

南アランド/円

始値
7.46円
高値
7.54円
安値
7.35円
終値
7.51円
対前週末比
+0.07

週間見通しコメント 2021年8月2日~8月6日

USドル/円 予想レンジ108.00円-110.50円

来週のドル・円は、下げ渋りか。米連邦準備制度理事会(FRB)は引き締めに舵を切るものの、慎重姿勢を崩さずドルは買いづらい展開となりそうだ。雇用関連指標からFRBの政策を見極める展開となり、ドルへの売り買いは交錯する見通し。FRBは27-28日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定。新型コロナウイルス・デルタ株は成長の腰折れリスクだが、雇用情勢の改善とインフレ高進により金融政策の支援を弱めるタイミングが近づいているとの見解を示した。


ユーロ/円 予想レンジ129.00円-131.50円

来週のユーロ・円は底堅い値動きか。米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策決定を受けユーロ・ドルが上昇基調を維持できれば、ユーロ・円はそれに追随した値動きとなりそうだ。ユーロ圏の生産者物価指数や小売売上高など経済指標の改善は、ユーロの支援要因に。一方、米雇用統計などを受けドル・円は下げづらい展開となり、ユーロ・円を押し上げる可能性もある。


英ポンド/円 予想レンジ151.50円-153.50円

来週のポンド・円はもみ合いか。英国内で新型コロナウイルス・デルタ株まん延は警戒されるものの、感染者減少で制限措置の解除が進み、経済正常化への期待でポンド買いが入りやすい。ただ、8月4-5日開催の英中銀金融政策委員会(MPC)では現行の緩和政策が維持される公算。今後の引き締めに関する主張は現時点で強まっておらず、積極的なポンド買いは抑制される可能性があろう。


豪ドル/円 予想レンジ80.00円-82.00円

来週の豪ドル・円は底堅い展開か。豪準備銀行(中央銀行)の理事会では、4-6月期消費者物価指数(CPI)が前年比+3.8%(1-3月期は+1.1%)となったことを受けて、利上げ時期見通しの前倒し示唆があるのか注目される。ロウ総裁は前回会合後、「豪CPIは順調な回復にもかかわらずカナダなどより弱い」としていた。金融政策報告や6月貿易収支の発表も材料視される。


南アランド/円 予想レンジ7.30円-7.70円

来週のランド・円は7円台半ば近辺で推移し、もみ合う状態が続く見込み。新型コロナウイルス変異株の感染拡大に対する警戒感は消えていないが、経済活動は大幅に制限されていないことから、リスク回避的なランド売り・円買いが一段と拡大する可能性は低いとみられる。


主な経済指標・イベント

8月2日(月)
中 財新製造業PMI
スイス 消費者物価指数
米 ISM製造業景況指数
8月3日(火)
豪 豪中銀(RBA)政策金利
トルコ 消費者物価指数
欧 生産者物価指数
8月4日(水)
NZ 失業率
中 財新サービス業PMI
欧 小売売上高
米 ADP全米雇用報告
米 ISM非製造業景況指数
8月5日(木)
英 英中銀(BOE)政策金利
米 新規失業保険申請件数
米 貿易収支
8月6日(金)
独 鉱工業生産指数
加 失業率
米 非農業部門雇用者数
米 失業率
米 平均時給
8月7日(土)
中 貿易収支

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