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PROJECT 01

多忙な創業期の 経営者をサポート! 邦銀初の法人口座 オンライン化を叶えた。

PROJECT 01

口座開設の手続きが煩雑でややこしく、利用できるまでに日数がかかる―。

そんな法人向け銀行サービスの常識に挑戦し、これまで感じてきた手間や不便を最新テクノロジーでいかに解消できるか。邦銀で初めて「法人口座のオンライン化」を進めたプロジェクトメンバーに、リリースまでの苦労や醍醐味を聞きました。

プロジェクトコラム

創業期法人・中小企業の忙しい経営者をサポートしようと、2020年7月に開始した、邦銀で初となる法人口座開設のオンライン手続きサービス。口座開設はオンラインで完結でき、書類提出や届出印が不要になったことで、最短翌営業日には口座開設が完了できるスキームを構築しました。

PROJECT COLUMN

口座開設が業務をひっ迫、
そんな経営者の声に応えた。

法人口座開設をもっと早く簡単にできるようにしたいと、2019年4月に動き始めた法人口座開設のオンライン化プロジェクト。お客さまの書類集めの手間をなくし、法人の届出印の提出も廃止し、代表者さまの本人確認も含めすべてオンラインで完結できるオペレーションの構築を実現しました。
背景にあったのは、当社の法人顧客の半数以上を占める、創業期の経営者たちの悩みでした。

「それまで、法人の口座開設では、申込みから利用開始までに2~3週間かかっていました。開設には印鑑証明書や登記簿謄本が必要で、書類を取り寄せるために役所に行かなければなりません。創業期のスタートアップや中小企業の経営者にとって、限られた業務時間を口座開設準備にとられてしまうのは大きなロスであり、そこに割ける人材リソースもない。口座開設をあきらめるケースもありました」

こうした前例や不便さをITで解決しようと始まった、邦銀初となるオンライン口座開設に向けた業務スキームづくり。プロジェクトには、入社1~2年目の若手を含む10人のメンバーが集まり、書類の変更や、カスタマーサポートの事務受付業務の整備、法人のお客さまが扱うシステム画面の構築など、多岐にわたる業務を担当しました。

若手メンバーの成長が
プロジェクト成功のカギだった。

サービスローンチに向け時間が限られている中で、課題は次から次へと出てきました。
システムの要件定義を終え、システム開発に移ってから新たに必要な機能が出てきたり、想定通りに動くかを確認するユーザビリティテストで不備が指摘されたり…。
プロジェクトマネージャーを務めたメンバーは、2つの観点で考えるべきことが多かったと振り返ります。

「一つは業務スキームづくりの難しさそのものです。お客さまが触れるインターフェイス画面の裏には、顧客管理システムが動いており、両者の連動がうまくいかなければサービスが成り立たない。慎重な動作テストが求められました。加えて、法務部門からは法的なアドバイスが入り、事務業務を担う現場からは『画面をこう変えるべきでは』『お客さまはこんな改善を求めています』などと声が上がってきた。要望や指摘をどう反映し、どう取捨選択すべきか、つねに迅速な判断を求められました」

もう一つが、プロジェクトの成功に欠かせない、若手メンバーの成長です。

「部署横断のプロジェクトに初めて参画した入社間もないメンバーも多く、資料のレビューからマインドセットの徹底まで、やるべきことはたくさんありました。あふれ出る課題を失敗や不備ととらえて萎縮しないよう、『課題があれば、見つけた!と思ってすぐに共有しよう』と言い続けました。メンバーとの対話を増やし、のびのび働ける環境づくりを心掛けるうちに、提案や指摘がどんどん上がってくるように。その変化が本当にうれしかったですね」

申し込み件数は2倍以上。
ニーズの大きさを実感した。

ローンチしたサービスはSNSやメディアにも多く取り上げられ、口座開設の申し込み件数は2倍以上に急伸。同業他社の友人や知り合いの起業家から「画期的なサービスを作ったね」「もっと前からあればよかったのに!」と連絡をもらったプロジェクトメンバーも多かったそう。
新卒2年目でプロジェクトに参画したメンバーは、「サービスがかたちになって、反響がくることの喜びが大きかった」と話します。

「システム設計からお客さま対応の具体的な業務フローまで、サービスが出来上がっていく全体観を見られた初めてのプロジェクトでした。業務を通じて、伝わりやすい資料の作り方やプレゼンの仕方まで、先輩たちに教わって成長も実感できました。複数の部署のメンバーと連携したことで、社内ネットワークが広がり、普段の業務も進めやすくなりました。何より、お客さまのニーズをとらえて開発したサービスが、本当に喜んで受け入れてもらえた。数字に表れたその事実が、大きな自信になりました」

邦銀初のサービスローンチに2年かけた大型プロジェクト。年次に関わらず携われるのは、裁量権を持って任される、住信SBIネット銀行ならではのカルチャーがあるからでしょう。

「マネジメント層はもちろん、経営層とメンバー間の距離が近く、誰でも自分の意見を言えるのが当社の良さ。『いいアイディアだね』と認められれば、どの年次の誰が言ったかに関係なく、経営会議に上げられて採用されます。主体的に仕事に取組める人には、活躍の機会がいくらでもある環境だと思います」

ネオバンク業務開発部
業務企画グループ
アーキテクト
K.W

2018年新卒入社。Fintechのキーワードを知り「業界内でも先進的な取組みをしている」と当社に興味を持った。入社後は法人口座獲得に向けたマーケティングを経験し、現在は主にネオバンク推進時の業務構築を担当している。

リテール事業部
主任
A.K

2017年新卒入社。会社説明会での「ライバルは銀行ではなくAmazonやFacebookだ」と話す代表の言葉に興味を持ち、若手社員が多く活躍している社風が入社の決め手になった。現在はデビットカード業務担当として、委託先管理やブランド対応を担っている。

ネオバンク業務開発部
アーキテクト
Y.T

2020年5月に中途入社。前職は開発ベンダーとして、当社の銀行システム開発に従事していた。本プロジェクトにはインターネットバンキングのシステム担当として参画。サイトの画面構成や口座開設のためのデータ連携の機能構築を担当した。

ネオバンク業務開発部
グループ長
Y.N

2017年1月に中途入社。前職では、銀行でIT企画業務を担当。ビジネス企画の上流段階から携われる仕事を求め、現職へ。入社後は本プロジェクト以外に、DX推進室での業務改善、ペーパーレス化企画や、ネオバンク推進時の事務構築の統括を担当している。

※感染対策を行って、取材撮影を実施しています。
※所属は2021年9月末時点のものです。

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